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▼赤尾 洋二 塾長よりメッセージ

【2011年12月 ドイツ・スペイン報告

1.ドイツ(ISQFDへの参加)

2011年9月19~25日までドイツのStuttgartへ出掛けたが、22-23日には「第17回国際品質機能展開シンポジウム(ISQFD)」が行なわれた。日本から山梨大グループから新藤・渡辺氏等の6名と日科技連グループから田中・永井氏ら4名、JAXAの瀧田氏と筆者2名が参加した。

22日は、A、Bのキーノート講演で、BがMazur氏の発表であった。続いて2会場で講演発表が行なわれた。我われも参加したJAXA のロータエンジンについて、瀧田純也氏の発表があり、大きい関心がもたれた。

別のパレスの建物に移動し、本年のAkao Prize の発表があった。ドイツ人の年配の女性Jutta Saatweberさんが受賞した。彼女から537頁にわたる立派な本を贈呈された。バイオリンの名演奏があり、別室で祝宴が開かれた。

23日はキーノートCの筆者による"Historical Development of QFD"の発表の後、続いて講演発表が行われた。最後に渡辺喜道氏から、来年の第18回-ISQFDが2012年9月19-20日に山梨大学で行なわれることが発表された。この国際品質機能展開シンポジウム(ISQFD)は、1995に日科技連で始められたもので、翌年米国のQFD Institute でAkao Prizeが設定以来、今日まで毎年各国持ち回りで行なわれてきたものである。

その前の20日には、メーザご夫妻、Catherineさん、家内を含め, ベンツ社の見学を行なった。大変な数の展示物に圧倒された。21日には豚の博物館等を見学し、新藤氏らのグループと一緒になった。会の翌24日には、主催者のHerzwurmさんの案内で、Beer Party に行き、椅子に立ち上がっての大群衆の乾杯に圧倒された。

2. スペイン(V Trobada Empresarial Per a I'Excel-lencia en la Gestio
Petrobar l'essencia per innovar への参加)

2011年9月25日から10月1日までスペインへ旅行した。これはSpainの品質協会会長?のPalmiraさんからの招待である。Barcelonaで1週間過ごしたが、今までに無い強烈な思い出となった。

28日が本番の大会であったが、9時15分から日本総領事椿秀洋氏等3人列席のもと、主催者の挨拶の挨拶から始まった。イノベーションの講演の後、10:10-11:15先ずCatherineさんからQFD の紹介があった。次に壇上で、メインとなる赤尾に対するインタービューがAitoniさんからの質問で行なわれた。勿論同時通訳付きである。これは予めPalmiraおよびAitoniさんから7項目の質問があり、筆者とCatherineさんの合作を英文化したものが中心で、それに関する質問であり、大変助かった。

11:15-1:45のコーヒーブレイクの後、イノベーションに関するパネル討論が11:45-13:00まで行なわれた。次に13:00-14:00まで2名の発表があり、大会が終了した。これらは3っの雑誌に連載されることになった。送られた雑誌『Excellence』は22,000部も出版されているとのことであった。
上記のCatherineさんは、本年4月「香港QFD 学会」を立ち上げ会長にになった。筆者とMazurがHonorary Presidentになることが要望され、その時Certificate Appointmentの額が贈られた。それに合わせPalmiraさんが、今回"Spain QFD Association" を立ち上げ会長になり、同様の同額が贈られた。

翌29日が一生忘れることの出来ない日となった。Palmiraさんからの紹介で、外尾悦郎氏にお会いできたことである。Palmira 、Catherine両ご夫妻および家内と外尾氏と懇意の男性とサクラダ・ファミリア教会を見学した。ツアーガイドには、「天才ガウディが残したデザインのイメージ基に、現在も完成に向けての作業が続けられている。その生誕の門の作業に関わる日本人の彫刻家、外尾悦郎氏の姿もあると」、説明されている。

その外尾悦郎さんの案内で、工事現場に入り、工事のエレベータ−で何と7人共に頂上まで登らせて頂いた。そして隅々までみることができた。そして修復工事で出てきた様々な色つきのタイルの破片を頂戴した。これは現代の大聖堂と呼ばれる破片であり、宝ものとして家に飾ってある。

その時、外尾さんの奥さんがピアニストで、11月17日に浜離宮朝日ホールで、比石妃佐子ピアノリサイタルをされるパンフレットを頂いた。
[後日談:勿論演奏会に出席したが、素晴らしいスペインの曲によいしれた。外尾さんも来日され、休憩時間と最後にチョット2回お目にかかることが出来た。彼の周りには長蛇の列が出来ていた。日本人にもっとスペインにきて、発表をして頂きたい と要請された]

その前後には、いろいろなところを見学した。全てガウディに満たされていてグエイ公園に行き、また文化遺産のガウディ作のグエイ邸や彼の最高傑作として知られる文化遺産のガザ・ミラーという建造物もあった。これはシュールレアリズムを思わせる印象的な像の構成からなっている。またバルセロナの中にあるピカソ博物館には驚くほどの作品が並んでいた。若い初期の自画像は自然で、抽象化されたのはその後のことである。

昔からあるバルセロナ大聖堂の側のホテルに宿泊したが、街中は、終日旅行者が絶えない程、危険がなく賑やかであった。また憧れのフラメンコを見ながらの食事は最高であった。終って偶然彼らと一緒になり、ビールで乾杯をした。
最後の日は2時間の観光バスに乗ったが、海岸にはヨットが沢山並んであり、公園も素晴らしく、前述の紹介場所も含め、素晴らしい都市の観光が出来た。とにかく私の生涯で最も印象に残る日々であった。



【2010年5月22〜27日 米国品質学会ASQ国際会議 名誉会員授与式】

ASQ 62年の歴史で、23名の名誉会員の内、3名が日本人で、石川馨、田口玄一、近藤良夫先生に続き、赤尾洋二先生が4人目の名誉会員となられました。

 
 




【2007年6月のメッセージ】
メッセージを暫く、休みましたことをお詫びします。前号でご紹介した「QFD研究会に対する要求」をテーマにした要求品質展開表は研究会メンバーの方々の6回の会合により完成されました。これは何らかの形でフィードバックしたいと思っております。

今回はQFDそのものニュースとして、本年3月30日に行なわれましたShainin賞のご報告を致します。品質管理ないし品質経営では米国品質協会ASQが世界最大といわれています。同協会には1924年に管理図を創始された記念としてのShewhart Medal を始め、11のメダルが制定されています。今年は9名が受賞し、狩野紀昭教授が品質教育の普及と発展に関してGrant賞を、赤尾がQFDに関係してShainin賞を受けました。それぞれ5分間スピーチを行ないましたが、前号でご紹介しなかったエピソードを少しご紹介致します。

Shainin Medalは、製品の品質とサービスに関連した問題解決における独創的でユニークな統計的アプローチの開発や応用に対して授与されるものとされています。直接の受賞理由は「顧客ニーズをまとめる方法論としての品質機能展開を創案し、その発展と促進を通して製品とサービスの設計における実践的問題解決への著しい貢献」でありました。

前号の日本のQFD状況に続いて、今回は上記に因んでアメリカでの紹介をします。筆者がシカゴで1983年4日間のQFDセミナーを、木暮正夫、布留川靖教授および当時の日本製鋼所の八木直彦専務、アイシンワーナー諸戸修三副社長、カヤバ工業浅野開作常務の諸氏と共に行なったことに始まります。このセミナーはKAIZEN研究所で現在世界的に名を馳せておれられる今井正明会長の企画によって行なわれたものです。その翌年に米国のGOAL QPC社のBob King氏がそのテキストをベースにセミナーを開始しております。筆者は1986年以来同氏の招待で毎年夏季に約10年間以上に渡っての北米でQFDのセミナーを行なってきました。そのQFDセミナーに、元ASQ会長のMr.Watsonが、若かりし頃に参加され、この時の出会いが今回の受賞に繋がったと思っています。この方は赤尾・小浦・能見等の編著の英訳版「HOSHINN KANRI」(1991)の序文も書かれ、宮本武蔵の五輪の書まで、引用された方です。また日本で評判になった「ベンチマーキング」の著者でもあります。最近のシックスシグマの2つの本の中にもQFDを詳しく紹介してくれております。出会いの大切さをいろいろ感じさせられている今日この頃です。

1989年には北米で第1回のQFDシンポジュウムが開催されています。このQFDが一つに纏まって行くことが望まれましたので、1993年にはMazur にお勧めし、同氏とTerninko,Zultner氏により北米QFD Institute(QFDI) が設立されました。国際QFDシンポジウムも、1965年に第1回が日科技連で開催され、本年9月7-8日、第13回にISQFDがWilliamsburgで行なわれ、日本からも多くの方々が参加する予定です。1996年からQFDIがAkao Prizeを制定していますが、昨日入手したinternetで、ORの手法として有名なAHPを開発されたDr.Thomas Saatyがこの賞を受けられるとの情報に驚いております。 最終製品のクオリティに対する要因のネットワークには、無限の要素が存在し、組織の末端まで,全部把握できる人は誰一人いません。QFDの最も基本的問題は、多発する品質問題を生み出す要素を視覚化し、その重点を押さえ込んでいくものであることをスピーチの最後に強調しました。


【2006年8月のメッセージ】
QFD塾では、「QFD研究会に対する要求」をテーマに研究が行なわれていますが、前回の7月の研究会で抽出された品質要素を1次、2次の親和カードにまとめる作業を効率よくVisio-QFDtoolにより、品質要素展開表が作成されました。前回までに作成された要求品質展開表とのマトリクスをとり、設計品質設計までが一挙に実行されました。午後7時から9時という短時間で行なったため、国枝研究員がレビューし、改善したものを次回に検討する予定です。さて、前回ご紹介しました第12回国際QFDシンポジウムISQFDが日科技連JUSE主催と玉川大学共催で9月7日〜9日に行われます。このISQFDは1995年にJUSE主催で第1回が始まり、各国持ち回りにより今回で12回を迎えております。この上位団体は“International Council for QFD ”で赤尾がChairmanをしていまが、実務はPresidentのGlenn Mazur氏が事務局役として全体の連絡取りまとめをしています。各年度では各国の主催者が持ち回りで行なわれ、そして今回はJUSEが中心で実施されることになりました。実行委員長は大藤正教授です。始めに基調講演として「品質経営とQFD」について、日産車体鰹務執行役員の伊藤彰敏氏が講演され、引き続き特別講演1として、玉川大学の小原芳明学長が「玉川大学のオンデマンド教育」の講演をされます。第2日目に特別講演2として、上記のGlennMazur 氏が講演されます。今回の発表論文数は、今までのISQFDの中で最多で、日本から18件、トルコ7件、ドイツ6件、台湾2件、アメリカ1件、イラン1件、ブラジル1件、イタリア1件、イギリス1件、中国1件、メキシコ1件、オランダ1件のように合計52件という多くの発表があります。因みに櫟恵子さんのVisio-QFDtool関連の発表もあります。次回にはこの内容をご紹介いたしますが、今からでも間に合いますので、興味のある方のご参加を歓迎いたします。


【2006年6月のメッセージ】
QFDは丁度40年前、自動車産業が台頭し、設計品質がクローズアップし始めた頃、製造品質とどのように連結したらよいかと思案した結果で提案したものです。1966年から試行してきた内容を「新製品開発と品質保証ー品質のシステム」として、1972年に「標準化と品質管理」誌に発表しました。その翌月提出された三菱重工神戸造船所の品質表と結合して発展したものが、今日の品質機能展開QFDです。これについての内容は、クオティマネジメント誌の5月号に「私のQC履歴書」として掲載されましたので、ご参照下さい。
 今やQFDも世界的に引用され、GoogleのWebsiteに37万件見出せるようになっています。勿論英語が多いのですが、最近は日本語より中国語が多くなったと聞き危機感を感じています。 1977年日本品質管理学会の中にQFD研究会が組織され、引き続き日科技連で同研究会が赤尾を主査として、それぞれ10年研究が行なわれ、後者は現在まで後継者により活動が続けられています。QFD に関するセミナーも1983年から日本生産科学協会を皮切りに、順次日本規格協会、中部品質管理協会、日科技連と言うように行なわれてきました。
 このQFD塾の特色は、一般のセミナーと違って、QFDを研究したい方が自由に参加できることです。2005年8月を皮切りに2006年6月現在まで10回の会合が行なわれています。現在は研究会に対する「要求品質展開表」の作成を行なっています。これはその活動を有効にするためだけでなく、QFDの手法の勉強とViso-QFDtoolの改良を行なうためでもあります。 本年9月には、日科技連主催と玉川大学共催で、国際QFDシンポジウムが行われますが、QFD塾からの提案によりViso-QFD Toolの国際版が紹介され、QFDの発信源になることを期待しております。
【QFD塾 会合開催】
QFD塾の会合開催がほぼ毎月予定されています。毎回、メンバーによる発表の前に、QFD生みの親でいらっしゃる赤尾先生に直接 事例などのお話をいただいています。参加費は無料ですが、ご参加にはMPUF会員登録(無料)及びMPUF-QFD研究会への登録(無料)が必要です。また、参加対象としては、品質表の作成までの流れや用語を一通り理解している方を想定しております。入門者の方は、QFDについての入門書として当塾で推薦している「品質展開法(1) 品質機能展開活用マニュアル第 2巻」で予備知識を習得していただくか、MPUF-QFD2日間公開講座にご参加いただくことをご検討ください。開催案内等はこちら

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